GitでDropboxに共有リポジトリを作成する方法!
gitを使っていると、複数の端末でリポジトリを共有して作業したいことがあります。今回は、Dropboxを利用してgitの共有リポジトリを作成する方法を解説していきます。Dropboxを使用している人なら簡単に始められるので、試してみてください!
Gitを使ってバージョン管理をしていると、複数のPCや複数の人間でリポジトリを共有して作業したいことがあります。
一般的にはGithubなどのサーバーを利用してリモートリポジトリを作成しますが、会員登録が必要だったりして面倒だと感じることもありますよね。
今回は、Dropboxを利用して共有リポジトリを作成し、バージョン管理を行う方法を解説していきます。この方法を使えば、Dropboxを利用したことのある人なら面倒な登録の手順などなしに共有リポジトリを作成することができます。また、Dropboxを使用することで、ローカルの容量を気にすることなく開発を行う事ができます!
Dropboxは無料で登録することができるので、まだ登録していない人はまず登録をしてみましょう。
GitでDropboxに共有リポジトリを作成する方法
Dropbox上に共有リポジトリを作成する
まずは、Dropbox上に、gitで管理するためのディレクトリを作成します。
今回は、「git」というディレクトリを作成して、この中にプロジェクトを作っていくことにします。
git用のディレクトリを作成
$ cd ~/Dropbox
$ mkdir git
$ cd git
次に、gitディレクトリの中にもうひとつディレクトリを作成します。
これがローカルリポジトリとなる部分になります。
今回は「sample」という名前のディレクトリを作成します。
管理したいリポジトリ用のディレクトリを作成
$ mkdir sample
$ cd sample
最後に、sampleディレクトリに移動してgitの初期化を以下のコマンドで行います。
--bare
というのは、Dropbox内で管理している共有リポジトリを直接編集できないようにするオプションです。
--shared=true
というのは、共有をONにするオプションです。これを行わないとエラーが発生してしまうので、必ず記述しましょう。
gitの初期化をする
$ git init --bare --shared=true
Dropboxにpushする
では、ローカルリポジトリを作成して早速pushを行ってみましょう!
まずは、sampleディレクトリの中に適当なファイルを作成して、gitリポジトリを作成、addとcommitを行います。
今回は、hello.txtというファイルを作成しました。もちろん、以下のやり方ではなく自分の好みのエディターでファイルを作成しても構いません。
次に、git init
コマンドでローカルリポジトリを作成します。
その後は、いつもと同じようにaddとcommitを行ってみてください。
適当なファイルをコミットする
$ echo 'Hello' > hello.txt
$ git init
$ git add .
$ git commit -m 'First commit'
では今ローカルにコミットした内容を、リモートリポジトリにpushしましょう。
以下のコマンドで、リモートリポジトリを接続します。
dropbox
というのはリモートリポジトリの名前で、今後pushするときなどはこの名前を使用します。
リモートリポジトリを設定する
$ git remote add dropbox $~/Dropbox/git/sample.git
最後に、今接続したリモートリポジトリにpushします。
リモートリポジトリにpushする
$ git push dropbox master
あとはDropboxが勝手に同期してくれます。
Dropboxの共有リポジトリをcloneする
ここまでくれば、Dropboxを共有している他の端末からこのリポジトリにアクセスすることができます!
リポジトリをcloneする
$ mkdir sample2
$ cd sample2
$ git clone -o dropbox ~/Dropbox/git/sample.git
-o
は、shortnameを指定するオプションです。指定しない場合は、originという名前のショートネームが自動でつきます。
あとは、通常通りpushやpullなどを行うことができます!
